【2023.03.26】vol.29 知らなかったことを知っていく
カレンダーを見て、3月の終わりを感じる。ふと1年前の今頃を思い出す。任期が切れて、もうすぐ仕事がなくなる直前という時期だ。否応なく背中を押されて、夜の海に放り出されていくようなイメージ。息絶え絶え水面をもがく。人生にはそんな時期もある。
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新綱島駅が開業して、足を運んだ。新しくなった新横浜駅や、初めて踏み入れた羽沢横浜国大駅。見学目的の人たちや、写真を撮る人たちも大勢いた。人も自分も同じことを考えていて、同じように動いている。
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映画「シン仮面ライダー」を観た。仮面ライダーをまともに観たのは初めてだったけれど、昔の少年たちの心を鷲掴みにしていた理由がよく分かった。シンプルで、かっこいい。ルリ子こと浜辺美波さんの「用意周到なの」というセリフが印象強い。知的で頭脳明晰、冷静沈着なキャラクターだ。物語の展開とともに感情が変化して、表情もまた変化していく。「造形の美」と「表情の美」みたいなものを感じた。
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職場で人事異動が発表されて、同僚に「栄転だね」と言われて、そうなのかなと少し驚く。進む道も分からずに、しばらくもがいて、あがいて、じれったく、なんとなく足踏みしていたこの3年間。人生を少しだけ前に進める。正規の道に戻る。そこには余計な煩わしさみたいなものはないはずと信じたい。
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小3の息子と「横浜シティウォーク」という街歩きイベントに参加。息子が10キロを歩き切ったことに驚く。成長していることを感じる。チェックポイントにいる係の方や、道ですれちがうおじさんたちが、「がんばれ」って声をかけてくれる。昼食の蕎麦を食べながら、息子が蕎麦が苦手だった本当の理由を初めて知る。男2人で話しながら歩く。知らなかったことを知っていく。
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WBC決勝アメリカ戦をHUB川崎店で観た。平日朝8時なのに店内は満席だった。大盛りあがりで感動を分かち合う。一人で観戦するより、ずっといいと感じた。
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東海道散歩の2回目。川崎宿から神奈川宿へ。古い絵巻の風景と、目の前の景色を重ねてみる。「道の記憶」という言葉が頭に浮かんだ。現代の景色の中に埋もれていても、そこに道はまだ残っている。道は人がつくるものだ。ローマ街道もそうだ。都市という点を、道路という線がつないでいる。道には、人の営みや記憶がある。
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「無 MU」という本を読んでいる。寝てみる夢は、自分で作り出したストーリーのはず。起きている間に過去のことを思い出す記憶もまた、それに似ているような気がする。
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『言語化』が課題の一つだ。自分の意志を伝える。相手の話を聞く。感情ラベリングする。いろんな場面がある。ピタリとハマる言葉を見つけられれば、気持ちがいい。アウトプットしていく力を身につけたい。