【2024.09.22】vol.108 ピンキー

日々折々

【2024.09.22】vol.108 ピンキー

小学校の地域防災訓練に参加。「避難所には来ないでください。できる限り在宅避難を」という話が印象的だった。逆説的だけど、真理だと思った。水や食料の備蓄や、非常用トイレ用品などを見直す。この町は、防災に力を入れたり、顔の見える町づくりをしていたり、とても住みやすい地域だ。新しい学びも多かったし、もっと地域活動に関わっていこうと思った。

子どものミニバスで、TO体験。中学生のときにクイックタイマーを経験していたけど、四半世紀が経ち、ルールも大きく変わっていた。懐かしくて、けっこう面白いなと感じた。

息子の誕生日プレゼントを一緒に探しに行ったはずが、なかなかうまくいかなくて、父としての反省が残った。それは親と子のどちらも納得していないモヤモヤだ。もう一度、頭をクリアにしてから、言葉や気持ちのコミュニケーションをとって、改善していきたい。

BUMP OF CHICKENのライブで、名古屋へ。ライブのために遠征するのは初めてだ。いつもと違う感覚があり、新鮮。ライブの翌日も、町中でTシャツを着たファンを多く見かけて、なんか嬉しくて楽しかった。みんなどこから来て、どこへ帰っていくのだろう。どんな日常を生きていて、どんな明日を生きていくのだろうか。知りたくても全てを知ることはできない。そのもどかしさは、「Strawberry」とかBUMPの歌詞にもつながる。今このライブの場所にいられること、音楽を通じて出会えること、楽曲は日常についていけること、ついてくること。不思議なものだ。音に形はないようで形があって、媒体に保存されて耳に届いている。日常の中で、曲たちもまた、呼吸を始めて、意味みたいなものを形作っていく。暮らしの中に曲が染み込んで、育っていくような感覚がある。今回のライブで特に印象に残ったのは、「アンサー」「Gravity」「ガラスのブルース」。そして「ピンキー」という曲に、自分は初めて出逢い、それは特別なものになった気がした。

名古屋では、味噌カツ(矢場とん)、手羽先(今回は山ちゃんじゃなくて「鶴八」)、市場の海鮮丼(「まぐろやさん」という市場食堂)、名古屋モーニングの小倉トースト(「BUCYO COFFEE」)、味噌煮込みうどん(山本屋)、といろいろ食べた。名古屋城の本丸御殿はリニューアルされており、そこで日本文化のユニークさと技術水準の高さを感じた。

9月18日は息子の11歳の誕生日。あれはもう11年前のこと。日々いろいろとイライラもするし、バタバタばかりだけれど、それでも、生まれきてくれたこと、毎日を元気に過ごしていること、成長してくれていることに、感謝感謝だ。

仕事で失敗したなぁと思うことがあって、だんまりを決め込んでいたら、それが何だか心に傷となって残ってしまった。BUMPの「木漏れ日と一緒に」という曲にある「もう少しがんばれるだろうか」というフレーズが浮かんだ。狭い世界で、ささいなことを気にする自分がいる。映画「PERFECT DAYS」みたいなに、ミニマルな生き方をしたいと思った。

映画「きみの色」を観た金曜日の夜。トツ子は、自分は何色なのだろうと問いかける。音楽で仲間とつながる。夜の教会では、それぞれの抱える秘密を共有する。友情のような恋のような気持ちの揺らめきは、単色ではなく、グラデーションのように見えた。静かな映画なのに、高校生たちの心の叫びは、静けさの中で強く響いてくる。学園祭のシーンでは、オリジナル曲が聴き手へと伝わっていく広がりがあって、秘密が明かされるような心地よさを感じた。真剣に生きているから、心は迷う。ふとBlind Forceの活動を思い出した。自分たちもまた迷ったり戸惑っていたりしたものを、音にして曲に詰め込んでいた気がする。エンドロールでは、主題歌のin the pocketが心地よく響いていた。