2013年、シンガポールの旅
旅程:2013年7月20−21日
■イントロ
「週末シンガポールいかへん?」
と、会社の先輩が誘ってきた。土日を使った1泊2日。別の先輩もその弾丸ツアーに加わることになり、30代の男が3人、それぞれ家庭持ちではあるが、フットワークの軽さを感じさせる。2回目のシンガポールは、自分にとって初めての弾丸旅行であった。
出発は金曜日の夜。その日は、通常通り仕事をして、そのまま東京駅へ向かった。ところが、東京駅の構内は広く複雑で、成田エクスプレスが出発するホームの場所が、思った以上に遠い。時間も余裕があるとタカをくくっていたら、間に合わないことに途中から気づき、ダッシュすることになった。焦りつつも、なんとか列車に滑り込むことができた。
■シンガポール
深夜便のシンガポール航空である。片道は約6時間。眠っておいた方がいいと思いつつも、旅の興奮か、エコノミーの席のせいなのか、あまり眠れていない感じがあった。早朝に到着、といっても、朝4時なので、街に出る前に、しばらく空港のラウンジで仮眠をとった。6時過ぎて、そろそろ町に出る。
ホテル到着。早朝のカウンタでその場でチェックインし、部屋を確保。街の中を散歩する。とりあえずのマーライオンを見て、その後、あのマリーナベイの屋上へ。入場料を払えば見学することができる。地下にはカジノもあった。チャイナタウンを散歩し、リトルインディアを歩く。昼には、屋台が集まった食堂エリアで、チキンライスを食べる。うまい。
泊まっているホテルには、プールがついており、午後はしばらく泳いだり、のんびりしていた。夕方4時くらいに部屋に戻って、夜の外出に備えようと、しばし3人で昼寝をすることに。
・・・目が覚めたら、朝だった。
大の大人が3人もいて、誰も気づかずに、眠り込んでしまった。仕事の疲れだったか、フライトが夜行便だったせいなのか、とにかく身体は深く眠りの世界に落ちてしまったらしい。
目覚めてたとき、3人が3人ともナンテコッタイと驚いた。異国の夜を満喫するという一番の楽しみをすっ飛ばして、朝を迎えてしまったのであった。
過ぎてしまった時間は仕方がないので、ホテルのラウンジで朝からビールを飲む。互いの人生や仕事、家庭、さまざまなことを話していたら、それはそれで、いい時間を過ごすことになった。異国の地で迎えるスッキリした朝の気分は、実は一番の贅沢なのかもしれない。
帰りのフライトは正午出発。早々と空港へと向かい、帰路についたのであった。
【完】