【2023.07.23】vol.47 時間は一方向に流れていく

日々折々

【2023.07.23】vol.47 時間は一方向に流れていく

図書館で、スティーブ・ジョブスの歴史マンガを見つけた。もう伝記コーナーに並んでいるのかと少し驚く。現代人の伝記も、子どもに読ませてみたら面白いかもしれない。

仲間たちと真夏の炎天下でバーベキューをした。美味しい肉を食べて、話して笑った。

映画「サマーウォーズ」を観た。夏になると観たくなる映画のひとつ。「大事なことは、1人でいないことと、お腹が空いてないこと」「まだ負けてません」。心に残るいくつかのセリフがある。それが支えになる。

地元の夏祭り準備にボランティアで参加した。テント立てたり、のぼり作ったり、椅子を運んだり。作業していると不思議と充実感みたいなものがある。こういう機会や人とのつながりが今の自分にはもう少し必要かもしれない。

地下鉄の駅で耳に入った会話。女子中学生が、「親が作ったチャーハンは食べない。冷凍チャーハンなら食べる」みたいな話をしていて、心のフックに引っかかった。自分の子どもたちも、いつか同じように言うかもしれないし、むしろ今でも言っているような気もする。いや、自分自身が子供の頃そうだったのかもしれないな。「食」の部分よりも、おそらく「他者への気配りのあり方」の部分に引っかかったのだろう。子どもはまだ未熟で、成長する途上だ。今の自分ですら未熟なような気もしてきた。

「エフォートレス思考」(グレッグ・マキューン著)という本を読んでいる。大切なことを、もっとラクしながらやろうぜ、という考え方。そのとおりだ。日常に織り込んでいこう。今あるもの、足りているものに注目してみることを「充足思考」というらしい。やるべき仕事がある。妻子がいて、愉快な仲間がいる。好きなものがある。そして、今の自分が満たされていることに気づく。

小学生の息子が長い長い夏休みに入った。おとなになっても「夏休み」という言葉にワクワクする。夏をもっと楽しもうと思った。

部屋の掛け時計に目をやったら、自動設定機能が働いて、秒針がくるくると速いスピードで回っていた。不思議の国にいるような気分になった。やがて時計の針がピタリと止まった。流れているはずなのに、時間そのものが止まった気がした。「銀河鉄道」の歌詞が浮かんだ。時間には、始まりも終わりもなく、巻き戻しもなくて、ただただ一方向に流れていく。

ボスが「何が分からないかが、こっちには分からない」と言っていたのが耳に入った。なるほど、数ヶ月経って慣れてくると、だんだんそうなるのかと気づいた。「わかりません」とはっきり言葉で言うことが、今は大切だと思った。