【2025.05.11】vol.142 色とりどりの祈り
GWの小旅行は、福島へ。3.11、津波、原発、そして復興。それらをテーマに福島県双葉町へ向かった。津波の被害を受けた請戸小学校という震災遺構や、東日本大震災・原子力災害伝承館などを訪れた。広がる太平洋を眺めて、「to U」を口ずさんでいた。当時の小学生たちが10年後に書いた作文が印象的で、生きる強さを感じた。いわき駅前に泊まり、メヒカリも食べた。帰りに、鹿島神宮へ立ち寄ることもできた。魂は少し回復し、自分もまた生きて、まだ旅を続けていける。
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映画「ゲッペルス」を鑑賞。大衆が熱狂して一つの大きな流れが生まれているとき、自分はそれに抗う強さがはたしてあるのだろうかと考えさせられる。流されてしまうことは楽だ。今でもそう思う。人ひとりがもつ強さなんて本当に頼りない。無意識に信じてる物語はたくさんあるはずで、善悪の感覚すら置き去りにされ、「自分が正しい」と思っていることはあるのだ。そんな自分を疑ってみることも必要かもしれない。
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中野駅前の飲み屋街を始めて訪れて、いい街だなと感じた。立ち飲みで、美味しい寿司を食べながら、仲間とたわいもない話ができる。店主と気軽に会話ができる。楽しくて、おもしろい一夜だった。
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ある人に言われた仕事の駄目出しが、鋼鉄の杭のように、また心のなかにグイグイ刺さっている。何度も何度も同じような感覚がある。フィードバックは大事と知っていても、言われた言の葉を心の中で反芻して苦しくもなる。3時間で感覚は薄れて、夜には半分忘れて、2日経ったらほとんど消えている。時間が和らげてくれるものはたくさんある。それは救いでもある。すぐ修正して自分で行動したら、楽になっていることに気づいた。