【2025.01.26】vol.127 いつでも微笑みを

日々折々

【2025.01.26】vol.127 いつでも微笑みを

新しい羽毛布団が届いて、とても温かい。いまの掛け布団は一体いつから使っていたのだろう。一人暮らしを始めた2008年には既にあった記憶がある。それより前からのはずだから、もしかしたら20年近く使っていたかもしれない。そう考えると、ものすごい年月を共に過ごしていたことになる。

朝目覚めたとき、仕事をしている夢を見ていたことを思い出す。追われている感覚。けれど、夢の中でやっていた仕事は、現実ではやらなくていいものということに気づいて、なんだか安心する。

来週からの業務移管と新体制のため、マニュアルを急いで作った。もともとの手順書を手直し。「手直し」って言葉がピタリとハマって、なんかいい響きだ。この2ヶ月で立ち上げた業務を、言語化することができて、整った感覚がある。

娘の7歳の誕生日。生まれた2018年は、サラリーマンを辞めて無職になって、変化の真っ只中にいた。インフルエンザにかかって実家に隔離され、「騎士団長殺し」の分厚い小説を読みふけっていた。なんとなく教職に向かっていた自分は「途中な人」で、時間も自由で、あれはあれで楽しかったし、幸せだった気がする。なんやかんやで子どもたちが元気に育っていることが、現実の軌跡であり、レールという轍はここまで続いてきた。それが嬉しい。日吉駅前の花屋で見つけた、猫のぬいぐるみの入ったアレンジフラワーを買って帰る。

ミスチルの「es」がふと聴きたくなった。長いレールの上を歩く旅路だ。小学校高学年くらいのときの記憶だろうか。夕方の校庭のバスケットコートで、夕日を見たときに、自分の存在が妙に不思議な気がしてきて、変な感覚になった。国語の教科書にそれに似た感覚の話が載っていたような気がしたけれど、はっきり思い出せない。

仲間たちとケンタッキー食べ放題に挑戦。美味しかったけれど、食べる量にも限度があり(8本)、美味しく感じられる境界線は5本くらいのようだ。

「首都圏外郭放水路」の見学へ。片道2時間半と遠かったけれど、地下神殿という名にふさわしく、圧倒的で壮大な地下空間の光景は、心をワクワクさせてくれた。ただの治水施設なのに、高度なテクノロジーの結晶は、アートに連なるらしい。人類の前で自然のチカラはやはり強く、防災の大切さや水害を防ぐ仕組みも勉強になった。南桜井駅近くで、「いつでも微笑みを」という名のカフェを見つけた。店主に聞いたら、ミスチルの曲名が由来とのことで、なんだか嬉しかった。生パスタのペペロンチーノは素晴らしい味だったし、「いつえみブレンド」という名の自家焙煎コーヒーも味わい深く、店内では「HERO」が流れていて、とても幸福な時間と空間を味わった。