【2023.08.20】vol.51 好きなものより、夢中になれるものを

日々折々

【2023.08.20】vol.51 好きなものより、夢中になれるものを

やったことのない新しい業務が全く分からず、ボスから「担当者なら知っておかなきゃ」と直接言われ、衝撃があって、心の中をえぐられたような気分になった。「それもそうだなぁ」と飲み込もうとして、でもどうしたらいいかは分からなくて、心は「意味わかんねぇ」と反発もする。そう思えることが、まだ成長の余白であり、自分の変化の機会にだってなりうる。初心者の心、ビギナーズマインド。知らないことがあるから、まだまだ学んでいける。

立石にある友人のラーメン屋に遊びにいって、酒を飲みながら語り合った。古い昔話や、やってみたいことなど一通り話したあと、あんまり中身がないことに気づく。そこに空虚みたいなものを感じたりもするけれど、それでも一人で過ごす時間よりも、友人に会って話すことそれ自体には価値はあるのだ。

早朝、モーニングノートを書いているときに、娘が起き出してきて、遊ぼうと誘ってきた。昨日、帰省先から帰ってきたばかりで、しばらく会っていなかった。モーニングルーティンなんかよりも、そっちのほうがずっと最優先だ。父として嬉しい話だ。それを自分で選んでいく。子どもと過ごす今しかない時間が、ここにある。

近所の人が亡くなったという話を聞いた。近からず遠からずの距離感の人だった。これまでにあった身近な人たちの死のことをふと思い出す。父のこと、親友の嫁さんのこと、遠い親戚のこと、高校時代の古い友人のこと、大学の部活の後輩のこと。たまに遭遇する死という非日常的なもの。こういうときは「時薬」というものしかないのかもしれない。次第に忘れてしまうことも多いし、それでも日々は続くのだろう。

月曜日に感じる疲労を克服したい。水曜日くらいから体の中に活力が戻るけれど、それを週明けにもってきたい。週末に「疲れない過ごし方」ができないか。エネルギーを高めるような活動。

「すごい左利き」という本を読んだ。自分が、音声情報を処理することが苦手な理由は、左利きであることに関係があるような気がした。ペンでメモしたり、ホワイトボードがあったりすると、人の話す内容が理解できるのは、視覚情報を活用して、音声情報を補助しているからだろう。それは右脳の働きのようだ。メガネをかけるように、苦手なものは補助ツールを使えばいい。手を動かそう。

燃え殻さんのJ-Waveラジオ「before dawn」を、仕事帰りのバスの中で聞いた。心地よい感じがした。「好きなもの」よりも「夢中になれるもの」を増やしていく、そんな話が心に残った。確かに、夢中になれるものと好きなものはイコールとは限らない。好きじゃなくても、無我夢中で仕事に集中できているのなら、それはそれで幸せなことかもしれないな。

沢木耕太郎さんの深夜特急の旅立ちが26歳。燃え殻さんの小説デビューが43歳。そういう数字を書き出してみたら、面白いかもしれない。

昨日は仕事でさんざんなミスをやらかしてしまった。新しいことや慣れないことが重なって、慣れていたはずの業務にも漏れがあった。焦って、冷静さもなくて、バタバタともがいている自分がいた。分からないことが増えていく。何度も何度でも学んでいく。これでもう大丈夫だなんて思わなくていい。心配や不安や迷いがある。毎日の中に、恐れがあって恐怖があって緊張がある。そう感じる時期は、幸せなものだ。自分自身がなんだか変化している。周囲の人たちにどれほど助けられていて、支えられているかを感じる。ただただ感謝して、祈りを捧げる。