【2023.06.04】vol.40 めいっぱい平気なフリをする

日々折々

【2023.06.04】vol.40 めいっぱい平気なフリをする

「BUMP OF CHICKEN TOUR 2023 be there」さいたまスーパーアリーナ(1日目)に参戦。マスクを外して、声も出すことができて、あの日常が戻ってきたことを本当に実感した。特に印象に残ったのは「窓の中から」「ホリディ」「fire sign」。今の自分に響く曲。また明日から生きていける気がする。

映画「スラムダンク」を観に行った。家族4人で行く映画館は初めてで、5歳の娘にとっての映画館デビューになった。娘が最後までおとなしく座って観ていたことに驚いた。息子のバスケ熱に火が着いて、さっそくバスケットボールを買って、公園で一緒に遊んだ。小学生のときの自分自身が、そこに重なる。

大阪王将のチャーハンを初めて食べて、なんかとても美味しかった。行ったことのないお店に入る。新しいものを食べてみる。そういう初体験なるものを続けていきたい。新しい人との出会いによく似たワクワク感がある。感性は磨かれていく。

「平常心を鍛える」(下園壮太著)という本を読んでいて、「遅発疲労」という言葉を知った。遅れてやってくる疲れのこと。4月から始めた新しい仕事の疲れが、今きているのかもしれない。それに注意しよう。ストレスは人に話したりノートに書いたりして言葉にしておく。他の誰かと一緒に笑って共有する。それが一番いい。

仕事で「郵便物が届かないから住所を変更したい」という案件があって、話をよくよく聞いてみると、実はあっさりした解決法があった。人も自分も、複雑に考えすぎて、簡単なことになかなか気付かないことは多いかもしれない。

24歳の頃、ノートにキャリアプランや未来年表みたいなものを書いてみた記憶がある。そのとおりになっているとは到底思えないけれど、それでも未来予想を作ってみることには意味がある気がする。「分からないことが分かっている」ということがたぶん重要だ。想像もつかない未来を、手探りで歩く今だ。

さまざまな人と関わる今の仕事で、怖そうな人にびびって、素敵な人に心踊る。一期一会のいろんな瞬間が、この仕事に彩りを加える。

「きつくても、心臓バクバクでも、めいっぱい平気なフリをする」。宮城リョータのあのセリフが、今の自分を支えてくれるときがある。

映画「GO」で、主人公と父親が砂浜に座って海を見ているあのシーンが好きだ。父が子に向かって言う。「広い世界を見ろ。あとは自分で決めろ」。そういう言葉に、18歳の頃に出逢えてよかった。

6月の目標は、仕事と家庭のバランスを少しずつ取り戻すこと。

仕事でクレームを受けて、話を聞いていて、次第に相手の怒りが静まり、最後には相手が小さく「すいません」と言ってくれた。怒っている人は、どことなく寂しげに見える。誰かに話を聞いてほしいだけなのかもしれない。はけ口を求めて、そこにたまたま自分が当たった。相手の救いになって、他の誰かが傷つかないのなら、そのことには意味がある、と本に書いてあったことを思い出した。その感覚は忘れないようにしたい。