【2024.07.14】vol.98 miss you
「Mr.Children tour 2024 miss you arena tour」に参戦(2024.7.13@横浜アリーナ)。ニューアルバム「miss you」自体が、全体的に暗めなトーンで、内向的で、今までとは違う新しい領域という印象だったが、そのアルバムらしさを全面に出したようなライブという印象。「音の一粒を純粋に伝えること」そして、それを引き立てるための光と映像の演出で、ひとつの芸術作品を鑑賞しているような感覚があった。演奏した曲の中で特に印象的だったのは、「アート」「Hallelujah」「end of the day」「未完」。特に「未完」は今の自分の立場に重なって聞こえた。
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50歳になる2033年3月に、世界一周の旅に1年間出る。「3」が並ぶ年月日。働きながら、動きながら、新しくて広い世界を見てみたい。そんな夢を描いた。現実的で、かつワクワクしてくる夢。「グレート・ジャーニー」というタイトルとか良さそうだ。今からの9年間を準備の期間にする。それが40代の道しるべになる。まず今月中にブログを立ち上げる。
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漫画「薬屋のひとりごと」が面白い。主人公の淡々としたキャラクターと、物語や他のキャラの設定、展開が斬新で、世界に没入させてくれる。面白い漫画を日々の中に取り込んでいく。
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「おもしろいことを たくさんしたい」。ブルーハーツのメロディが心に響く。
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ボスがお客に神対応していて、とても参考になった。本質を学び、抽出していく。部下に背中を見せる。人から何かを学ぶものがあると再認識した。
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映画「Love Letter」(岩井俊二作品)を観た。映画「青春18x2」に登場する主人公の思い出の作品。雪の真っ白い世界を見て、2つの映画がつながっていることを感じた。心にぽっかり穴が空いた主人公と、遠く離れた小樽に住む人との手紙のやりとり。それを支える周りの優しい人たち。『お元気ですか、私は元気です。』その叫びと心の解放が、自分の中に強く響く。
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平日休みに横須賀を小旅行。横須賀美術館は、山と海に溶け込んだ、優しくて小ぢんまりとした建築で、ロケーションもよく、いい美術館だと思った。現実から切り離された、隠れ家のようだった。別館の谷内六郎さんの作品は、子どもの目から観た世界に気づかせてくれた。自然、虫、生き物、日常の景色、、、世界は驚きに満ちあふれていることを発見する。外を歩くと、暑い夏の日差しの下、横須賀の海の波の音が聞こえて、釣人がちらほらいたり、外国人ファミリーがバーベキューして海遊びしたり、静かで豊かな時間を感じた。観音崎灯台に向けて歩いて、バスの時刻に焦っている自分に気づいて、おかしくなる。先を急いでどうするんだ、と。ただ流れに委ねて、足元の一歩一歩を踏んでいくのが旅なのだ。「ツナミ」でネイビーバーガーを食す。ジョージ・ワシントン・バーガーに、ドリンクはやっぱりコカ・コーラ。でっかくて肉肉しくて美味い。母校の大学に立ち寄って、シーガル食堂の席に座ってみた。夏休みなのに、学生たちが多かった。夏のキャンパスは「真夏の果実」のメロディが重なる。こういう寄り道もいいもんだと気づく。
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小説「この部屋から東京タワーは永遠に見えない」(麻布競馬場著)を読んだ。淡々とした文調の中に、自分の心をえぐるものがあって、それは自分の心境に重なるからかもしれない。30代の男女が、人生と東京に戸惑っている。学歴、職歴、年収、成功、失敗、栄光、挫折、羨望、嫉妬、いろいろごちゃ混ぜな感情。そして虚しさが残ってしまう。人と比べることから逃れられない。さまざまなモノを抱えて、みんな物語を生きている。心をかき乱される自分がいるなら、まだ落ち着きたくない自分がいるということだろうか。限りなくノンフィクションに近い、印象深い小説だった。