【2023.10.08】vol.58 困難は分割せよ

日々折々

【2023.10.08】vol.58 困難は分割せよ

映画クレヨンしんちゃん「オトナ帝国の逆襲」を観た。大人たちが大人をサボる物語は、ちょうどそのときの自分の気分と重なってしまった。大人であることが、ときに狭く息苦しく感じるときもある。心が痛む自分を自分で客観的に観察していた。ちょうどいいタイミングだったかもしれない。

仕事の幅を少し広げてみようと積極的に動いたら、「それはあなたの仕事ではない」とボスに言われて、逆に挫かれる。「何だよ」って抵抗みたいな感情が少し湧く。自分は知らなかっただけだ。無知は自覚している。少し外に出ようと挑戦する姿勢はまったくOKだ。

力ある者が、弱い者を叩いてる。負の連鎖が起こっている。めぐりめぐって世界はつながっている。職場で起こっていることを、家の中でもやってやしないか。されたくないなら、人にはやらない。仕事はそういうことを教えてくれて、ただ自分を小さく謙虚にする。それに気づいた。

仕事のミスを同僚が指摘してくれた。フィードバックはときに痛いけれど、その痛みのおかげでまた覚えることができる。スルーされるより、言われる方がずっといい。痛みや傷がズキズキして、少し自信をなくして、集中力を欠く自分がいた。そういうときに、明るいお客さんに元気と自信をもらうときがある。「ダメなことばかりで折れそうになるけれど、風向きはいきなり変わることもある」。スピッツの歌詞が、自分を支える。フォルトナの輪はぐるぐる回っている。焦らず、好転することを待ってみる。

夢の中で、何かべらべらと一方的にしゃべりまくって、とてもスッキリした気分になっている自分がいた。言葉にする、話す、誰かに聞いてもらう。そのことがストレス解消になる。

新しい仕事が降ってきて、なんだか困難に思えた。小さく細かく分けて、1つ1つ実行したら、無事終わった。そして新しい経験ができて、できることがまたひとつ増えた。困難は分割せよ。大切な言葉の1つだ。

瀬尾まいこ著「春、戻る」読了。自分の古い記憶の中の痛みに向き合えたとき、大切な人やモノに気づいて、優しさや温かさを思い出せるのかも、と思った。自分もいろんな記憶にフタをしているかもしれない。「思い描いたとおりに生きなくたっていい。つらいのなら他の道を進んだっていいんだ。 自分が幸せだと感じられることが一番なんだから」 その言葉が心に強く残った。

以前は臨時任用職員で1年後には終着駅が見えていて、電車を降りることに不安があった。今は正規職員だけど何十年後には結局、終着駅はある。近いか遠いかの違いだけだ。途中下車だってありえる旅路。自動で進む電車に乗っていて、後ろには戻れず、ただただ前に進んでいる。