【2025.08.03】vol.154 「パパが思っている以上に世界は広いんだよ」

日々折々

【2025.08.03】vol.154 「パパが思っている以上に世界は広いんだよ」

息子がビーコル・サマーキャンプに参加していたのを見学。2日間、バスケを教えてくれるプログラム。同じミニバスの仲間たちと一緒に参加していた。他のチームの子たちと関わることが、いい刺激と経験になったはず。

夢を見た。自分は戦艦大和の乗組員になっていて、これから特攻作戦という場面だった。死ぬことを自分で分かっている。作戦開始前は、まだ平凡な時間が流れていた。どうしたら生き残れるだろうかと考えている。安全な場所を探して、どこにいても爆撃や火災からは逃れられないことに気づき、恐ろしさを感じている。そんなことを考えている自分が、どこか他人事のように見える。夢が夢であることに気づいて、起きてからホッとした。

情報も欲も溢れている世の中。自分で自分の身を守れ。自らをコントロールしよう。自らを律することだ。

8月になった。この職場で残された時間があと8ヶ月であると計算した。あっという間に流れていった時間の中で、なるべく積み上げてきたものを知る。

スピッツの「魔法のコトバ」のメロディが心地よく頭の中を流れていった。

係長のいい加減なマネジメントと無責任に腹を立てて、うんざりした。とばっちりが自分に回ってきて、火の粉をかぶった。怒っている同僚がいて、自分を優しくフォローしてくれる同僚もいた。その多様なバランスの中で、自分は泳いでいる。他人に期待しすぎてもよくないなと感じた。満たされないもの、なんだかなぁという後味が、今も心に引っかかる。

子どもに「遊ぼう」と言われて、「いま、いそがしい」と答えて、それを教えることが本当に大切なことなんだろうか。そんなことを自分で自分に改めて再確認してみた。

平日休みに、夏休みの娘と一緒にお出かけ。途中の目黒駅でお姉さんが席を譲ってくれて優しさを感じた。麻布台のチームラボへ。ボーダーレス、境界のない世界。娘は赴くままに歩き回る。それについていく。迷い、探し、発見する。wander, explore, discover。自由に動き回る子どもであってほしいと感じた。どんな発見をしただろうか。楽しかったという思い出がまた一つ刻まれていく。インドカレーのランチを食べて、山手線でポケモンのスタンプラリー。親子の姿を多く見かけて、どこも夏があふれていた。「東北の駅にあるスタンプを押したい」という娘に、「君が思っている以上に日本は広いんだよ」と言ったら、逆に「パパが思っている以上に世界は広いんだよ」と言われて、ハッとさせられた。そのとおりだ。疲れて切って眠った娘の寝顔を見えてホッとする。大切な一日になった、夏の思い出。