【2023.11.26】vol.65 さるのこしかけ
喉がガラガラしていて痛みが続いている。窓口の途中で声が変わったり、声が出なくなったり。喉も商売道具だ。いつもどおりできないなら、今できることでベストを尽くす。全力で走れないときは走らない。力を脱いてセーブして、ほどほどに回す。
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子どもの学力や学習習慣、生活習慣に妻がピリついている。進路、学歴、子どもの将来、周囲との比較、悩みは挙げればキリがない。今の悩みも10年経てば、ほとんど消える。自分が死ぬときには、たぶん悩みは消える。子どもの課題は、最後は子ども自身の課題だ。切り分けて考えること。そこにフォーカスしておいた方がいいかもしれない。
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スティーブ・ジョブスのスピーチをもう一度読みたくなった。点と点をつなぐ。「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか」。ハングリーであれ、愚か者であれ。
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さくらももこ著「さるのこしかけ」を読んだ。著者の個性的な性格やユニークな感性を感じるエッセイだった。言葉遣いや文章のリズムが、羨ましくなるほど魅力的だ。著者自身が、ありのままに生きてきたからこそ、「ちびまる子ちゃん」は生まれ、育まれてきたのだろう。人生どうなるかわからない。妻や子どもたちに対して、もう少し寛大にしてみようと思った。
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back numberの「クリスマスソング」が頭の中に流れる季節になった。あれなんで恋なんかしてんだろう、という歌詞が浮かんで、それを掴んだ。
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職場の同僚が、普通自動二輪の教習所に通いはじめた、という話を横で聞く。16歳のときの自分の記憶が蘇る。当時、別に大きなバイクに乗りたいとは思わなかったけれど、新しいことにただ挑戦するその経験はよかったかもしれない。それはいつの日か役に立つかも。バイクに乗って、ツーリング仲間と旅する。日本中ならどこにでも行ける気がする。そういうことをやってみたい。
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ボスの気持ちや意図を言語化してみることを、この3ヶ月での課題にしてみてもいい。
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数年ぶりに父の墓まいり。11月にしては快晴で暖かく歩きやすかった。父に挨拶をして、子ども二人が元気であることを報告してみる。墓地には、生と死の境界がある気がする。自分たちが生きていることを省みる。死んだら消えてなくなるけど、残るものも少しはあるのかもしれない。親に会う時間を定期的に持つ。なんとなく、それだけで十分かもしれない。