【2023.06.18】vol.42 劇場版 優しいスピッツ  

日々折々

【2023.06.18】vol.42 劇場版 優しいスピッツ  

職場で上司が部下に注意している場面を見る。それに対して今すぐ自分は何もできない。何もできないということがあってもいい。自分の「影響の輪」の外にあることだ。今は何もできないけど、未来の自分なら何かできるのかも。そんな悶々を箱に詰めて、未来の自分に向けて宅配便で送っておく。いつか開封する日もあるだろう。

自分の力のなさに、ふがいなく思うときもある。周りの人たちに助けてもらうことも多い。仕事を始めてまだ3ヶ月だ。助けてもらうことがノーマルである気もしている。謙虚さという言葉を思い出す。

映画館で「劇場版 優しいスピッツ a secret session in Obihiro」を見た。小さなスタジオで、メンバーが自然体で演奏している姿が、とても心地よかった。30年以上続くマイペースな活動そのものが、スピッツの魅力である気がする。シンプルで素朴で、とても力強い演奏。ベーシスト田村さんの姿と、北海道で演奏する「優しいあの子」が特に印象に残った。ビールを飲みながら、映像と音響の中、幸せな気分に浸ることができた。

夢のメモ。駅のホームが暴風雨にさらされている。電車に乗る。食堂車のようなところ。自分の右側の席で、ひろゆき氏が座っていて、ハンバーグを食べている。怖そうなおじさんが、ひろゆき氏に絡むように話しかけて、スルーされている。銀河鉄道に描かれている世界や光景になんだか似ている気がした。

小4の息子が、「サンライズいずも」に乗りたいと言った。それは男同士の約束として果たす必要がある。叶えることができないまま、息子が大人になったら、人生に後悔が残るような気がする。自分だって事故や病気で突然行けなくなる日がくるのかもしれない。やりたいことのタイミングを逃さないように。

森美術館「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」へ。カンボジアの農村写真や、シリアの町中の写真を見て、何の変哲もなく穏やかな場所だなと感じる。解説の文章を読んで、その写真の場所が、米軍の爆撃の痕や公開処刑の場であったことを知る。パラダイムが一変する。知識を付け加えるだけで、まったく違って見えた。アートは、新しい視点を与えてくれる。

長期休みの人が、職場復帰するという話を耳にする。どんな業務ならできるか、できないかという話だった。仕事を与えてもらえないことの方が、自分には辛いかもしれない。そう考えると、今の自分は、やるべきことがはっきりしていて、それをやればよくて、周りに助けてもらえて、失敗してもまた立ち上がっていけることが、とても幸運のように思える。無職だったとき、次の仕事が決まらないとき、面接に落ちたときのことを思い起こす。学校事務の3年間は居心地よかったけれど、どこか不完全燃焼で、自分の歩みも立ち止まっていた。それは自分の人生に必要な時期ではあったし、終わらせる必要があった時期でもある。そうして今ここにいる。今に繋がっている。

古い付き合いの仲間たちと会って、串かつ田中で酒を飲み、語らい合う。そのわずかな時間が、とてもありがたいと思う。

職場の電話に出ることを恐れて、怖がっている。このままビビっているわけにもいかないと知っている。少しずつでも前に進みたい。イマイチだった昨日を乗り越える。覚悟をもつ、積極的になる、主体的になる、失敗を恐れない。まだ初心を持っていることに気づいている。やればできるはずだ。