【2022.12.18】vol.16 終わりなき旅を行こう

日々折々

【2022.12.18】vol.16 終わりなき旅を行こう

自由と不自由のどちらも受け入れる。自由になればなるほど、不自由になる。不自由を受け入れていければ、自由に近づいていく。何でも都合が良すぎる生き方を見直す必要があるかもしれない。

中学生の時の授業のノートは、蛍光ペンや定規を使って結構きれいに整っていて、先生に褒められた記憶がある。あの書き方が、今の自分を作っている。

本「深夜、生命線をそっと足す」を読みながら。すべては偶然という言葉が印象に残った。これまでの自分の人生をふりかえる。人との縁も、仕事の採用機会も、偶然たまたま出逢ってきたものだ。天命みたいなものが働いている。自分ではどうにもならないことが多い気もする。

マクドナルドで「ビーフパイ」を買って持ち帰ったら、中身が「三角チョコパイ」だった。バイトの子だって、わざとじゃないだろうし、たまたま間違えたのだろう。自分がマックでバイトしていたときに、気づかぬところで間違えていた可能性だってあるのだ。

忘れちゃいけないものもあるし、忘れたくないものもたくさんあるけれど、忘れていく。忘れるという漢字は「心を亡くす」と書き、忙しいという漢字も「心を亡くす」と書く。どちらも同じ。忙しいもの。忘れるもの。表と裏。つながっている。

公務員採用試験に最終合格した。ひとつ道が拓けたという安心感があり、目標達成の高揚感があり、「落ち着け、浮かれるな」と自重する心があり、「これでいいのか?」という疑惑があり、感情という名のさまざまな鳥が集まり始めている。天気が転々と変わる。やってみなきゃわかんねぇな。40歳という節目に、再スタートの機会が重なった。そのストーリーでいいんじゃないか。道は曲がるし折れるし、良いことも嫌なことも待っている。終わりなき旅を行こう。40歳を手前にして、正直ちょっとホッとしたような安堵感はある。しばらく不安定が続いていたからだろう。長く短い人生の日々を道楽に変えていこう。旅を続ければいい。