【2022.10.30】vol.9 地球がまわる音を聴く 

日々折々

【2022.10.30】 vol.9 地球がまわる音を聴く

土曜日午後のラジオ番組「BIBLIOTHECA」が面白い。山口周さんと長濱ねるさんの番組。山口さんは、「この仕事には巻き込まれたくない」と直感したとき、最初のミーティングをあえてすっぽかすという。そして、2回目もすっぽかすと、次からはもう誘われなくなる、という話。印象に残った。

労働時間を増やさずに、時間単価を上げて、収入を増やす。常識をぶちこわす。思い込みは捨てていける。殻を破りたい。TODOを大切にしたい。

六本木にある森美術館へ行った。「地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング」という作品展。作品の1つに、北極点の上に男が24時間立っている映像があった。それを観て、地球がまわっていることを想像する。宇宙を感じる。銀河の風を感じる。地球の自転の音に気づく。

知人との会話の中で、「佐藤さんは、どうありたいですか?」と聞かれた。心と頭がキュッと閉じる感覚があった。複雑にあれこれ考えたあとに、「自由に、気ままに」ってボロっと出てきた言葉。意外としっくりきた感覚があって、それは本心なのかもしれない。

小説「52ヘルツのクジラたち」を読んだ。心に強く残る作品だった。現実世界でも、どうしようもないこと、どうにもならないことは少なくない。誰にも見えないところで、誰かが音にならない悲鳴を発している。52ヘルツで。小説を読みながら心が痛む自分がいたから、自分はまだ正常に作動している。せめて身近な人には優しくありたい。

ジョブズの言葉。「もし今日が人生最後の日なら、今からやろうとしていることを本当にするだろうか」

混んでいるレジの行列で、後ろで舌打ちする人。ネット上で人を叩く人と叩かれる人。政治のイデオロギーが違う人。仕事やお金に対する考え方が違う人。うじうじしている人、もじもじしている人。気に食わないものを、スーパーマーケットの商品棚に並べて、色とりどりの多様性を感じる。そこに価値を見いだせたらいいな。

家の中で不協和音を感じる。料理を作る人、それを食べない人。食べてもらえないことに人は傷つき、食べられないものを食べることができないことに苦しむ人がいる。相手を責めて、自分を責めて、駄目だと思ったり、わがままだと思ったり、責任を感じたり、もうどうでもいいと思ったり。

先週の試験が合格した。少しホッとする。道は意外な方向に開けるかもしれない。流れに乗ってみる。

情報が多すぎると、選択に疲れてしまうこともある。たまには情報を遮断して、選択肢を削ぎ落とすことも大切だ。疲れているときは、情報をミニマイズ。アンテナは、広げたいときに広げればいい。

イライラする人にフォーカスしていたらイライラするけど、好きな人たちにフォーカスしていたら自分の気分は良いものになる。会いたい人がいる。そして、それを待っている人がいる。