【2025.08.10】vol.155 夏の思い出を刻む
夢の中で、選挙の投票事務の仕事をしていた。数が合わないというトラブルで、理由という名の言い訳を探していて、なんだかリアルに感じられた。目が覚めて、ぼんやりと考えた。夢の中のことは、もう夢の中で終わっている。これ以上、何かを考えても仕方がないと気づいても、夢を夢と割り切っていない感覚が変な後味として残っている。ただ、それだけのこと。どっちでもいいや。
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今年の夏の家族旅行は、いわきのスパ・リゾート・ハワイアインズへ。息子が特急電車の中にパスモを置き忘れた。トラブルは旅につきもので、ままならないのが旅の醍醐味だと自分は知っている。それでも、ピリピリすることもあるのだろう。それでも、プールや温泉、食事、ホテルの部屋、それからドクターフィッシュの体験とか、旅を楽しむ子どもたちの姿が見られたから、いい思い出がひとつ増えたと今ふりかえって考えている。夏の思い出が刻まれていく。
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同僚の仕事のスピードが遅いなと気になって、3月の繁忙期を心配している。7ヶ月も先の未来を心配して、今の心が乱れてしまっている。未来は未来、今は今。逆にいえば、繁忙期を迎えている頃は、もうこの仕事のゴールでもある。その頃は、どんなことを思っているのだろう。未来への不安が募って、また違うことを心配しているのだろう。同じようなことを繰り返している。
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職場の新人を、職場のお姉様方が叩く。ギスギスした職場の雰囲気。歴史を考える。ナチスがユダヤ人を迫害していたときの空気は、これと似たようなものだったのだろうか。巻き込まれることが面倒だから、正義をかざすよりも、沈黙を選ぶ。結局、我が身がかわいくて、我が身を守っている。今の自分もそれとまったく変わっていない。その正義すら怪しい。戦うことにはパワーが必要だ。戦わないことが、生き延びる道でもある。全体的な空気感に自分だって支配されてんだろう。それの何がどうだというわけでもないけれど。
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来週の台湾旅行の日程に、台風の針路がかぶってきて、天候が怪しくなってきた。娘が風邪をひいて、ハマスタのスターナイトが行けなくなってしまった。逆に、友人の奥さんにチケットをプレゼントすることができた。週末のリベフェスもボランティアも、キャンセルになってしまった。いろいろと夏の予定が、ままならない。仕方がないことを素直に受け止めている今の自分がいる。