【2025.06.29】vol.149 国宝

日々折々

【2025.06.29】vol.149 国宝

息子のミニバスの自主練に参加した日曜日の夜。身体フル回転でよく動いた。疲れはあるけれど、軽やかな気分も残っている。子どもたちとのコミュニケーションに苦手意識があるのは、自分から発する言葉がただ足りないだけかもしれない。

朝5時に起き、コーヒーを入れて、モーニングノートにつらつら綴る。メンタルの安定、思考の整理には確かに役立っていて、有効ではある。この時間の使い方を変えることはできないだろうかと考える。ペンを使って、文字を書いて、言語化していく。脳から掃き出していくことには意味があると思っていて、この習慣は続けたいと考えている。

映画「国宝」を見た。歌舞伎の世界とそこに生きる人々の姿は、初めて知ることばかりだった。人の一生とは、数奇な人生の物語なのかもしれない。浮いたり落ちたり、さまざまなことが起こる。それでも生きること、人生をつないでいくこと。人の優しさや温かさに救われることも確かにある。3時間の長い映画だったけれど、どっぷり浸かっていた。点と点をつなげて、いつかどこかにつながって、人生は結晶化されていくのかも。そんなことを思った。

職場の人の心ない言葉にまた傷が増えてしまった。夜な夜な痛みとなって、気にしている自分がいる。悩みは尽きない。人生単位の傷。痛みが少しずつ増えていき、なんかもうどうしようもない。ふと、アフリカの広大な大地に佇む自分を思い浮かべた。太古に腹を空かせた自分の祖先たちを思い浮かべた。そのDNAが運良く生き抜いてきて、今の自分につながっている。その奇跡に比べれば、昨日の傷など軽いものだな。