【2024.03.24】vol.82 自分だけの生存戦略

日々折々

【2024.03.24】vol.82 自分だけの生存戦略

目が覚めた朝、なかなか布団から出られなくとも、なんとか這い出して、コーヒーを一口飲めば、一日を始めることができる。朝起きてよかったと、そんな些細な幸せみたいなものを感じられる。1日の始まりに感謝だ。

「ITパスポート」の勉強でも始めてみようかと考えている。なんでもいいから、なにかに挑戦すること。時間をひねり出せるかどうか。通勤時間を当ててみるか。

「映画ドラえもん のび太の地球交響楽」を、子ども2人と観に行った。毎年の恒例行事だ。仲間と奏でる音楽は、力強くて、素晴らしいと思った。昔、SNSで見かけて印象に残ったコメントがある。「毎年、コナンの映画を娘と見に行くのが恒例行事」と、その女性は語っていた。それがきっかけで自分も始めた気がする。小さなバタフライ・エフェクトみたいなものが、自分の中でプラスの波紋を広げてくれた。

来月から小学校に通う娘の通学練習。休日の朝に、一人で学校に行かせてみた。先に学校の前で待ってようと走っていたら、娘も全力で走って付いてきてしまった。そんな姿を見ていたら、逆に、まぁいっかと思った。大丈夫なことは大丈夫だし、不安なものはいつまでも不安で、それでいい。

仕事の担当業務は、前任者から引き継いで、後任者へ引き継いでいくもので、自分はその通過点だ。自分一人で、完璧にこなせないし、整理も完結しないし、未完成なまま、バトンを次につないでいくしかないのだろう。やるべき膨大なことに圧迫されないように、自分一人で仕事ができると思わないように。自分ができなくても他の誰かが結局はやるのだ。長い長い歴史の時間軸と、広すぎる銀河の空間軸で、今の自分を位置づけてみれば、こんな不安や悩みも小さいものだと気づく。そして、今ここに集中して、自分がやるべきことを、できる範囲でこなしていけばいいのだ。

燃え殻さんのエッセイで、出会った言葉。「僕たちはまだ大丈夫だ。何度も何度ももうだめだと思ったけれど、なんとか生きてきた。」そんな言葉が自分を支えてくれる。たまに忘れてしまうけれど、たまに思い出せば、それでまた力に変えていける。

お客さんからの質問で、内容が分からなくて、頭が急に真っ白になってしまった。それでも何とか答えをまとめるしかなくて、上司や同僚に助けてもらって、回答してお客さんが納得してくれて、着地できたこと。自分が1つ成長したかも。逆境はときに自分を変えてくれる機会になる。順境よし、逆境なおよし。道は開ける。

仕事の繁忙期が始まっている春だ。待ち人数や待ち時間が膨大で、なかなか減らなくて、途方に暮れてしまう日中だ。それでも時間は必ず流れていく。5時の定刻チャイムは鳴るし、待ち人数だっていつかはゼロになる瞬間が必ず来る。フルマラソンのように、一歩ずつ一歩ずつ前に進むしかない。

Blind Forceというヒーローが自分の心の中にいる。ダメそうなとき、心折れそうなときは、「21」を聞けばいい。20年前、21歳の自分が作った曲が今、耳に届く。変わる景色の中、俺は歩き出さなきゃな。そのフレーズが今の自分を支えてくれている。

上司の大声にビクビクしている自分でも、全然かまわない。自然界に生きる小動物みたいに、ニッチなスキマで何とか生存戦略をとってきた。自分なりの自分だけの生存戦略でいこう。