【2024.06.09】vol.93 トリエンナーレ
苦手な人のことや苦手な仕事のことを思い出してはまた恐怖を感じる。いつものことだ。「やれやれ」って自分で自分に言っている。悩みの形はいつも変わる。時間が経てばまた忘れてしまうことも知っている。ありのままに受け止めて、抵抗せず判断せず執着せずに生きていたい。そうやって一日を素直に乗り切りたい。
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業務フローが変わるとき、今までどおりのやり方で無難に回したいと思う自分がいる。なんだか保守的で、事なかれ主義になってきた気もする。変化に絶えず適応していこうと決めたはずなのに、面倒だったり、疲れてしまったり、いろいろ煩わしく思ったりしている。そして、自分から動いていないことに気づく。小さく試してみて、やりながら考える。変化なら機会と捉えて、少しだけ挑戦してみる。マンガ「宇宙兄弟」の「ちょっとだけ無理なことに挑戦してこーぜ」というセリフが浮かんだ。
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電話対応で、回答をミスしてしまった。電話を切ったあとに、マズいと直感が悟った。だんまりを決めてもよかったけれど、ボスに報告して、周りの人とも情報共有した。ずっと頭に重圧がかかっていたけれど、それでいいと思った。人として正しいことを実行する。悪い報告はすぐ上げる。自分で責任をとる。逃げないこと。あとは天命に委ねる。どん底まで落ちたから、あとはリカバリに集中するだけだ。
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阿部智里さんの八咫烏シリーズを読んでいる。「玉依姫」。ぐいぐいと世界に引き込まれてしまう。物語を書く才能がうらやましい。作家っていいなと憧れてしまう。
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3ヶ月ぶりの平日休みだ。それが嬉しい。休みを嬉しいと感じる感覚はありがたい。オンオフスイッチが正常に作動している。今日は時間がたっぷりあるのだ。余裕をもって、ゆったり過ごす。何もしないことをする。そういう一日だって必要だろう。緊張している毎日があるならば、緊張しない今日があっていい。
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朝、小学1年生の娘が学校に行く背中を見送る。放課後、家に帰ってきたところを出迎える。「いってらっしゃい」と「おかえり」という単純なことが、新鮮で幸せなことだと感じた。
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綱島のドトール珈琲店へ。平日の朝、ゆったりと流れる時間がとても心地よかった。店内は天井が高く、窓も大きく、なんとなく旅先の非日常世界に入り込めた気がした。そこで「書く瞑想」という本を読み、ワークしてみる。
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横浜トリエンナーレを訪れた。自分にとってインパクトがあった作品は2つ。3Dプリンタで作られた等身大の人間が、透明のゴミ袋に入れられていた。弁護士や中間管理職という職業が、不要になり捨てられている。ITやAIの進化で、仕事が奪われていくという現実と未来に、自分の心が引っかかっている。自分はどう生きていくのか。職業を選ぶ旅路は、未だに続いている。もう1つは、映像作品で、ニューヨークの金融街を男がただ歩いている。たまに転んではまた立ち上がり、歩き続けていく。何の変哲もないのに、吸い寄せられて、じっと見てしまった。七転び八起きの姿を、自分に重ねていたのかもしれない。